神奈川県の湘南エリアで担がれる神輿のスタイルで、本来は『どっこい神輿』『相州神輿』と呼ばれています。相州神輿の特徴はその担ぎ方にあるといえます。神輿を担ぐ為の輿棒が2本になっていて(二点棒)担ぎ手はその内側に入り反対の棒に手を突っ張る形をとり、鐶(通称:タンス)を叩きながらリズムをとり『よい、よいと~』などの掛け声と途中に入る甚句のゆったりとしたリズムで担ぐのが特徴です。
私たち晩香坡櫻會は神輿を中心とした日本の伝統文化を海外へと紹介しています。その大切な思いを乗せるバンクーバー神輿は相州(湘南)型神輿です。
台輪の左右に取り付けられた鐶(かん)によって拍子が刻まれ、甚句と鈴の音に彩られた担ぎは海外では唯一のモノで、バンクーバー神輿の特徴ともなっています。この神輿は神奈川県茅ケ崎市にて神輿職人・中里康則氏の手によって生み出され、その様子は茅ケ崎とバンクーバーそれぞれの街の新聞等で『友好の神輿]として紹介されました。神輿完成後は茅ケ崎市今宿にある松尾大神境内において、ご祈祷の神事と初担ぎが行われました。
2017年夏、多くの方々の応援と協力により海の街バンクーバーへとやってきた神輿は、同市サンセットビーチにおいて譲渡式とカナダでの初担ぎが行われ、その翌日に行われたカナダ建国150周年の記念パレードにおいて沢山の観衆に見守られての船出を飾りました。
<バンクーバー浜降り>
譲渡式が行われたサンセットビーチでの神輿担ぎは、カナダ建国記念日に併せて『バンクーバー浜降り』としてその後も毎年続けられています。海岸で担ぐ神輿で街の人々の幸福と繁栄を祈願するバンクーバーの浜降りが街の夏の風物詩として発展し多くの方々に親しまれていく事を願っています。